歩き遍路を歩いてから15年経って思う事
歩き遍路は2002年10月11日に歩き始めて、今が2017年3月なんで、あれからもう15年が経ちます。15年もあると身の回りの全てが何もかも変わってしまっています。
住んでいるところも、仕事も、家族も、考え方も、本当に何もかもが変わりました。
でも変わっていないのは、「遍路があったから今がある」という思いです。15年前に歩き遍路に出ていなかったら、今の自分も、仕事も、家族も、考え方も何もかもが全く違うことになっていたと思います。
今も何人かの遍路友達は年賀状とSNSだけですが繋がっています。流石に会うことはありませんが、今も同道してくれた人たちには感謝の気持ちが強くあります。
この気持ちは他のどの流れの友達・知人にもない気持ちです。
小中・高校の頃の友達にもないし、二十歳越えてから会った遍路以外での友人・知人にもないです。たった45日の歩き遍路の間の全てではなく、スポットスポットで会ったり歩いたりしているだけなのにです。
相手が15年経ってどう思ってるかは知りませんよ。あくまでも私の感想です。
全く利害関係が無く、嫌ならペースを合わせなきゃいいし、挨拶だけで別れればいい、実際にそういうお遍路さんも45日の間に山ほど会いました。そんな中で、同行し話して、食事して、時には同宿し、酒を飲んだ人もいました。
出発が1日違えば会わなかった人ばかりでしょうし、全く違う45日になっていたでしょう。結願していない可能性も大いにあります。それは誰にもわかりません。
そんな不確定要素しかない状況で会った人たちに励まされながら歩いた45日が人生を変えたわけですから、やっぱり感謝しています。もちろん、人達だけでなく四国にも特別な思い入れもあります。
実際に遍路を歩いてから4年後から4年間、香川に住んで働いた経験もあります。
遍路をするまで、縁もゆかりも興味もなかった四国で働いてたんですから、やっぱり見えない何かが有ったと思うし、遍路してなかったらその仕事にも巡り合ってなかったように思います。そうして紐解くと、やはりとどのつまりは遍路に行きつくわけです。
そして、遍路の事を考えると、やはり同行した人たちへの感謝の気持ちが沸いてくるんです。
遍路した人にとって遍路に対する気持ちは千差万別でしょう。「なんも面白くなかった」「きついだけだった」と思う人もいるし、私のような人もいる。その懐の深さが遍路なんだろうな~と思います。
歩き遍路行ってみませんか?